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ときどき、近くのゲストハウスでの紹介もあり、外国人観光客が来られます。
毎日接する訳ではないので、英語が耳に慣れなくて、毎回苦労することになってしまいます。
まず第一に英語のメニュー表を用意していないので、たいていはこちらのオススメを3,4品か提供することになります。英語のメニューを作りかけたこともあったんですが、途中で嫌になってしまってそのままです。
海外で外食されたり、国内でも本格フレンチなんかで経験がある方もおられるかと思いますが、あの長ったらしいメニュー名にウンザリしたことはないでしょうか。例えば、ひややっこを正確に英語でメニュー化すると、chilled Tofu with ginger , dipping soy sauceでしょうか。日本語では「冷奴」の2文字で事足ります。漢字文化偉大なり。
ちなみに豆腐はTofuで通用しますし、うどんもUdonで、刺身もSashimiで結構通じます。「長芋の明太子グラタン」や「豚の角煮おかゆソース」なんか英語にしようとすると発狂しそうであり、うまく英語にできたとしても、やたら冗長なメニュー名となり、ミステリアス極まりない料理に写るはずです。
それから日本酒の銘柄を全てローマ字にしてみると違和感ありありです。「Tuki no Katsura」「Hakkaisan」そうでしょ。「Kubota」なんか企業名になってしまいますし。
そういうわけで、飲みもの、料理は口頭で伝えることになり、おすすめの料理を出すにあたって、まず「生の魚が食べられるか」を確認することになります。ほとんどの方が刺身が食べられますし、箸の使い方も上手なんですが、日本人なら誰でもできる、絶妙なバランスで、わさびを適量つけ醤油を適量つけて食べられる方は少ないですね。わさびが多すぎたり、醤油をべっちょりというのが散見されます。
おすすめする料理ですが、「お造り盛り合わせ」の他に「手羽先餃子」「ぶりかまのスモーク」「牛しゃぶサラダ」「揚げ出し豆腐」なんか無難でたいてい満足頂いています。間違っても「馬刺し」はお出ししません。
さて、合い間のフリートークですが、これもたいがいパターン化されていて「どこの国から来たか」「日本へ来て(京都へ来て)どれくらいか」「どこの観光スポットへ行ったか」といったところです。かといってペラペラしゃべれる訳でもなく、文法も無茶苦茶で後になって赤面することも多く、適当な単語をつなげて何とかなるもんです。下手にきれいな英語を予習して対応すると、その後マシンガンのように返ってくるので、「私は少ししかしゃべれませんよ」ぐらいに思わせるのが、下手なりのコツです。
まあ今まで、ベロンベロンに酔っ払って悪態をついたりするような人は皆無なので大いに助かってると思います。今後も良き旅の思い出となるように、京都にいい印象をもてもらうようにお世話したいと思います。
皆様、季節の変わり目で体調崩してませんか?
ここ数日、日によって、また同じ1日の中でも、気温が急変化する毎日で、私は体調が芳しくありません。おまけに「爆弾低気圧」という、ひどいネーミングセンスのものがやってくるし。普段の服装、店のエアコン温度設定に迷う日々が続きます。
こんな気温の変化を経ながら、桜の季節がやってきました。きれいですねえ、ワシントンの桜。
嵐山の山桜も非常にきれいですが、今年は開花が少し遅れているようで、店の近辺でもまだ、開花しかけくらいです。
「阪神競馬の大阪杯の週が一番桜の見ごろで、翌週の桜花賞のときには散りかけている」というのが、私の中での認識であって、そういう競馬番組を中心とした季節認識に照らしてみても、今年はやっぱり遅いです。いちいち平年の開花時期は?と調べるまでもありません。
これからがお花見のシーズンということで、店で置いている日本酒より、いくらかセレクトしてみます。
左より、大七、石鎚、黒牛。いずれも常温でも、ぬる燗でもおいしく、冷やでもいけると思います。花見にはやっぱり外気のさまざま温度に対応できるタイプがいいですね。それでいて、辛すぎず、桜のようにほのかに香り、味は芳醇といったところでしょうか。
しかし、難儀なのは瓶詰めだと持ち運びに不便で、お酒は紙パックで十分という人もおられるでしょう。総じて紙パックのお酒って安さ重視で作られているようなところがあって、こういうおいしいお酒の「紙パック入り 花見限定版」といったものが売り出せれば、もっと日本酒が広まっていくと思います。
常温のお酒といえば赤ワイン、ロゼワインも花見にはいいと思いますよ。ってこれも紙パック入りは安物ばっかりか。
速水もこみちが気になる。
数あるテレビの料理番組でも異彩を放っているのが、平日早朝にやってる、もこずキッチンである。
彼が実際にレシピを考えているかどうかなんていうのはどうでもいいんですが、その立ち振る舞いが引っかかる。
他の料理番組と見比べるとよくわかるように、作業がいささかオーバーアクションである。塩を振る、肉を裏返す、最後にトッピングをするといった単純作業がいちいち大げさである。
それに他の料理番組の先生は終始背筋を伸ばして料理しているのですが、もこみちくんはやたら前かがみである。ってあの作業台、低すぎないか?背が高すぎるのか、それとも眼が悪いのか?腰を痛めそうで心配である。
まあ、見方によってはワイルドっちゃあ、ワイルドにも見える訳で。かっこいいっちゃあ、かっこいいということで。これからあんな風に料理してみようかな。見てくれる人がいるか知らんけど。
ところで彼はいったい何を目指しているんでしょう?
昨年、焼肉店でのユッケによる食中毒事件をきっかけに、牛肉の生肉を提供するには非常に高いハードルが課せられました。
実質、出すなと言われているようなもので、保健所への届出が必要であったり、タバコのパッケージに書いてあるような注意書きをメニューに表示する必要であったり、ユッケ専用の調理スペースが必要であったり、今後ユッケを食べる機会はほとんどなくなっていくでしょう。
その代わりとして、注目されているのが馬肉で、生食でも安全ということで、当店でも以前から馬刺し、馬肉ユッケなどメニューに載せており、大変好評頂いています。
しかし、昨年、馬肉からもどうやら健康を害する寄生虫がいることがわかってきたようです。
それが「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫で、症状は軽いのですが、嘔吐・下痢などが引き起こされるそうです。
しかしこの寄生虫は冷凍すると死滅することがわかっています。当店でお出しする馬刺しやユッケは、全て熊本の馬刺し専門業者さんから仕入れており、流通、および店での保管は冷凍状態であります。
安全なものを調理していますので、安心してご賞味ください。最近焼肉屋でユッケを食べていないという、生肉ファンもきっと満足頂けるかと思います。
「もし宝くじが当たったら何に使う」っていうのは、酒の席であろうとなかろうと、盛り上がる話のテーマの一つでしょうけど、宝くじの他に、競馬では昨年から5レースの単勝を当てるWIN5という馬券が発売され、これは最高2億円という宝くじ級の配当が売り物です。しかし、もし万が一、2億円が当たったとしても、非課税の宝くじとは異なり、一時所得として税務署に申告しなくてはならない。
こんなことを書いているのは、確定申告のシーズンであるからであって、WIN5が当たったからではなく、ましてや宝くじが当たったからでは決してありません。
ちなみに毎年確定申告の書類作成には、国税庁のホームページにある申告書作成コーナーを使っているんですが、ためしに一時所得の欄に2億円と入力してみると、自動で計算してくれて、納税額が約3600万円という結果が。つまり、もしWIN5で2億円が当たった場合、その2億円を何に使おうと考える前に、まず納税分を残しておかなければならない。
「そんなもの当たっても黙っとけばいいだろう」と思うかもしれないですが、WIN5ってインターネット会員でしか購入することができない馬券で、言い換えると個人を特定できる情報を送っている会員でしか購入できないということで、要するに誰が2億円当てたかがバレバレな訳です。従って黙っているわけにもいかず、キチンと申告した方が無難と言えます。
そう考えると、このWIN5というのは、国の税収対策の一環イベントのようにも思えてくるわけで。まあ1回も当たったことがないので、そんな心配する必要ないんですが、少しはこの確定申告の時期にそんな心配をするほど、高配当を当ててみたいもんです。
あの震災からちょうど1年が経ちました。
当店では主に三陸地方のお魚を仕入れてきていたので、この1年大きな影響を受けました。幸いにも仕入先である宮城県塩釜市は、あの辺の大きな漁港の中では唯一大きな被害を免れました。気仙沼や石巻、釜石、宮古などの壊滅的な被害に比べれば、被害は少なく、漁港も早くに復興しました。日本三景の一つ、松島が防波堤替わりに守ってくれたんだと勝手に思っています。
しかし、肝心の漁師さんが亡くなり、漁船も流されているので、漁獲量が激減したので、お客様には大変迷惑をかけることになり、生牡蠣がメニューに載せられなくなりました。
魚が少ないながらも、今後も継続して塩釜から仕入れるつもりですし、これは単に店と取引先との関係というのだけでなく、この地方の産業の復興という祈りも含まれています。
だって三陸沖というのは世界の主な漁場の一つであって、漁獲量だけでなく魚の質という意味でも優れているのは、これまで仕入れてきた経験から実感としてあるのです。このままこの宝の海を見捨てる訳にはいかないです。
産業が復興しないことには、街は復興しません。魚が数多くとれることから漁港ができ、そこに加工工場ができ、市場ができて、そこに人が住むようになり、街が出来上がっていきます。
道路を整備し、家を作っただけで、はいそこに住みなさいと言われても、仕事がなく、ただ冬が寒いだけの所に誰も人は住みません。
震災に関してもう一つ、震災のがれきの処理がほとんど進んでいないとよくテレビでやっていますね。なんとか全国の都道府県でがれきを受け入れて、処理してあげたいというのは心情的にはわかるんですが、一方で現実として、おそろしく金と時間のかかる話だなとも思います。
みんなあのがれきをどうやって分散させようか、頭を悩ませているようですが、逆転の発想で、岩手、宮城、福島のそれぞれのがれきを全て1ヵ所に集めて巨大な「がれき山」を作ってはどうでしょう。
この悲劇を後世に伝えるための象徴として、多くの人命を失ったモニュメントとして、またいかに人間がムダな人工物を作り続けて地球環境を汚しているかという戒めの意味で。まあ、どこに作るかは問題でしょうけど。
なんなら福島原発はどうせ廃炉になるから、チェルノブイリをコンクリートで固めたように、あのがれき(特に放射能汚染されたもの)で固めてしまうとか。
いずれにせよ、汚染されていないがれきを受け入れるのはいいとしても、汚染されたものを拡散させるのだけは賛成できないです。
まあ一番いいたいのは、もっと現実を受け入れて、覚悟を持って取り組んでほしい政治家の人たちなんですけどね。あの1年前の、これから日本はどうなるんだという危機感、不安感という感覚と、あまり切迫感を感じさせないこの人たちの印象とズレがあるもので。
店内ではジャズ音楽を流しているんですが、よく流しているCDの中にプラチナジャズシリーズがあります。
このシリーズは、日本のアニメソングをスウェーデンミュージシャンがジャズアレンジしたもので、もともと、ラスマスフェイバーが好きだったことから、このCDに巡り会った経緯があり、このほど、その第3弾が発売されました。
このシリーズ素晴らしいんです。ハルヒやジブリ、「はじめてのチュウ」、ジュディマリの「そばかす」といった有名な曲から、知らない曲まで、見事にジャズアレンジされていて、ジャズやアニメソングに詳しくない私でも大満足な内容なんです。
この3作目ものっけからやられました。将来どこかのCMで使われそうな、ゴダイゴの「銀河鉄道999」で始まり、ノスタルジックなマンボ調の川本真琴「1/2」、原曲の美しいメロディをそのままジャズに引き継いだKalafinaの「輝く空の静寂には」が印象的です。
このシリーズは普通にジャズアルバムとして楽しめるんですが、半分以上は知らない曲なので、原曲との比較をしながら聞くともっと楽しめます。
今ではYou Tubeなどで、原曲を簡単に聞けるので、前作の「プレパレード」や今作の「わが名は小学生」「God only knows」などは、よくぞまあ、こんな気が狂いそうな曲をジャズに仕立てたなあと感心してしまいます。特に前作の「キグルミ惑星」は奇跡といってもいいくらいです。
と同時にジャズとアニメソングの素晴らしさを再認識する次第です。
このようにジャズとアニメソングを融合させた奇跡的といっていい名盤、超オススメです。
ちなみにラスマスフェイバーは、今放映している「輪廻のラグランジェ」のオープニング曲を作曲しているんですが、こっちはいかにもラスマスっぽい曲で気に入っています。