ブログ|JIZAKE漁火

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power outage

昨日のスーパーボウルを見ていたら突然音声が途切れ、選手もプレーを中断していた。それが数分続いたから、一体何が起こったのかと思っていたら、「現地の停電により試合が中断しています」のテロップが。こんな世界的イベントの最中で停電だから関係者の慌てぶりは相当なものだったでしょう。もし停電が数十分前だったらビヨンセのハーフタイムショー中だったので不幸中の幸いだったかもしれません。

お店も、過去に数回、停電という事態が発生しており、お客様には懐中電灯の光ただ一つで食べてもらった事があります。申し訳ない気持ちでいっぱいですが、こればっかりはどうすることもできません。

停電はお客様にも迷惑ですが、飲食店にとっても迷惑なことで、冷蔵庫や冷凍庫が止まってしまっては商品である食材が痛んでしまいます。短期に復旧できればいいのですが、一晩とかになると食材がアウトで損害が大きくなります。昨年夏の計画停電には肝を冷やしました。

さて、今年も立春を迎え、月の桂の立春朝絞りを発売します。フレッシュで白ワインのような香りは例年通りですが、今年のは若干薄く「濁り」があって、にごり酒のようなヨーグルト風の酸味が際立っています。同じ月の桂が出しているにごり酒に味が近いです。売り切れ次第終了ですのでお早めにどうぞ。

 

ジムビーム ブラック

ドリンクメニューの新商品の紹介、ならびにキャンペーンの告知です。

バーボンウイスキーであるジムビームの最上級品6年以上の長期熟成、ブラックラベルの登場です。

そもそもバーボンというのは、とうもろこしを主原料にしたウイスキーであり、アメリカのケンタッキー州で作られたものの呼称で、語源はフランスのブルボン朝に由来するそうです。なので単なる呼び名だけであって中身はウイスキーと変わりありません。日本のお酒で例えるなら、球磨焼酎(米焼酎)や壱岐焼酎(麦焼酎)みたいなもんでしょうか。

大麦麦芽であるモルトを主原料にしたスコッチウイスキーに比べて、バーボンを含めたアメリカンウイスキーの特徴は、樽の香りが強く、味わいも荒々しくパンチが効いているのが違いでしょうか。個人的にも大好きでもっぱら毎日の晩酌(寝酒?)はバーボンです。

ところで昔、英会話学校のCMで「バーボン プリーズ!」と言ってもバーテンに通じないシーンがありましたが、日本風に言えば「球磨焼酎くれ!」「壱岐焼酎くれ!」と言ってるようなもんで、そりゃバーテンは困惑するだろうと言う話です。たまに店でも「酒くれ!」「焼酎くれ!」という人がおられ適当に対処しますが、海外では基本的にお酒は銘柄を言って頼むので、先のCMの頼み方はいずれにしろ不適切ということです。

ジムビームブラックはしばらくキャンペーンということでご注文頂いた方は、スクラッチカードを引いていただき、当たればささやかながら景品をプレゼントいたします。是非お試し下さい。

 

 

絶望ノート

最近、ニュースやワイドショーでいじめや体罰の事件が取り沙汰されているが、見ていても、キャスターや専門家の歯切れが悪い。理論的にシステムでいじめをなくそうとすると、かえっていじめの生まれる温床ができることになってしまうし、感情論や経験則をもとに「いじめられる方にも問題がある」なんか言ってしまうと叩かれるのは目に見えているからである。

個人的には、大人がいじめの被害者に対していかに逃げ道―人生の選択肢―を指し示してあげるかではないかと思うんですが、そもそもいじめの定義があいまいで、まわりがそうは思わなくても被害者本人がいじめと感じるといじめになってしまう。アホ、ブス、チビと言われても大人は他愛なく思う程度だが、子供にとっては恥ととらえ、生きてく意欲を失うこととなる。

それにいじめそのものが発覚しにくい性質で、被害者はいじめられることは恥ずかしいことなので、先生や親に言う訳がないし、親に言ったとして、先生や加害者の親に問い詰めても、事なかれ主義の学校側は認めないし、加害者の親もわが子かわいさに取り合ってくれない。目撃者であるクラスメイトもチクれば自分にいじめの矛先が向くので誰も言わない。そうして自殺という最悪の結果ではじめてまわりが大騒ぎするという次第である。

最近読んだ小説で、こうしたいじめをテーマにした小説があるのでおすすめの一冊を紹介します。

歌野晶午の「絶望ノート」です。ネタばれしない程度に内容を申すと、ある日、中2の息子の机の引き出しから、表紙に「絶望」と書かれた日記帳を母親が偶然見つけます。その中身を見て母親は愕然とします。そこには、息子が学校でいじめを受けていることが赤裸々に綴られており、自殺しようとしたがダメだったことや、万引きまでさせられていることなど、日々、いじめを受けて苦しんでいる日常が克明に記されているのです。「まさか自分の息子が学校でいじめを受け、こんなに苦しんでいるとは」日記を盗み見してしまった母親がとった行動とは…

結末へ行くにつれ、だんだん、いじめとは違う別のテーマへと変わっていくのがミソですが、私は子を持つ親ではないのでその気持ちがわかるとまでは言いませんが、子を持つ親にとっては結構ショッキングな内容です。ぜひご一読を。

 

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。昨年は当店をご利用頂いたお客様、ありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

営業は5日(土)よりはじめます。

 

 

 

ムッシュ・ブラン

ホワイトソースというのは、自分で作ろうとするとちょっと難しそうだから、市販の缶詰めなんかですまそうと思いがちですが、実は使う材料は少なく、何よりも安い材料で作れてしまうから自分で作った方が断然お得です。

ただ、きちんと手順を踏まないと失敗もしやすいソースです。綺麗に作ろうとすると若干めんどくさいのも事実です。ここで店で作っているホワイトソースの作り方を紹介します。

基本的にはバターと牛乳と小麦粉でできてしまいます。まずバター、店では発酵バターを使っており、これを弱火にかけ溶かします。溶けたら一旦、火からおろし、小麦粉を入れ混ぜます。小麦粉のだまがなくなったら、火にかけます。火はごくごく弱火です。

ここで、混ぜながら小麦粉の粉臭さがなくなるまで炒めるのですが、ここがポイント、最初はどろどろとしているのですが、次第に泡が出だし(バターの水分が蒸発)、段々とサラサラとした液体になるまで、じっくり炒めます。火が強いとこの状態になるまでに焦げてしまい黒く変色するので、火はごく弱火です。

サラ~としてきたら、火から外します。一方、牛乳は温めておきます。店ではコクを出すために、牛乳にココナッツミルクパウダーを少量加えます。

牛乳が沸騰してきたら、先ほどのバター、小麦粉に一気に加えます。そして泡だて器でしっかり攪拌します。ちょっとどろっとしてきたら、再び火にかけます。火加減は弱火から中火弱で、鍋底にこびりつかないよう掻き混ぜながら煮込みます。

次第に粘度が上がっていくので、最後に塩、こしょうをして完成です。

このようにできたホワイトソースは、グラタンやクリームコロッケなど色々なメニューに応用でき結構重宝します。ソースに直接触れるようにラップをしておけば、しばらく日持ちします。若干手間ですが、何しろ安い材料で作れるので一度挑戦してみてはいかがでしょう。

 

 

忘年会のご予約はお早めに

最近日に日に寒くなってきました。と言っても真冬の気温に比べれば十分に暖かいのですが。こうなってくるとお燗酒や焼酎のお湯割りがよく出ています。真冬の時期にはそれほどお燗ばかりというのでもないので、この手の気温に対する飲み物、食べ物のリアクションは、気温の絶対値そのものには関係なく、気温の変化率に影響すること大と思います。

近辺の嵐山付近も紅葉が見頃です。例年、マイルCSやジャパンカップの週が京都の紅葉がピークと自分の中では決まっていて、ここに紅葉の写真をばーんと載せたいところですが、そんな余裕はありません。何せこの周辺では渋滞がひどく、店に来るのもひと苦労なんです。

いつもより早めに家を出て、対抗車線の車のナンバープレートをちら見しながら、渋滞を予測し、しかるべきルートで到達する。この辺の抜け道は細い路地ばかりなので目が回りそうになります。あと1,2週特に週末はいつもより早起きが続くでしょう。

さて、白鶴より、純米生原酒「荒駒」の登場です。当店ではおすすめのこだわりのお酒です。試飲しましたが、今回もしっかりと濃醇な味わいに仕上がっております。五百万石使用のため、フルーティーさ控えめです。原酒のため度数は高めなので、氷を浮かべてロックもいいかもしれません。

仔牛の牛たん

めずらしい食材が手に入りましたので、新メニューを考えました。

普通の牛たんとはひと回り小さめの仔牛の牛たんです。

仔牛の肉はピンクがかった赤色をしており、肉質はしっとりと繊細なのが特徴で、赤身でも柔らかい食感をしています。

さて、牛たんといえば、薄くスライスして塩焼きが定番ですが、ここは仙台牛たん風に厚めに切って焼いてみることにします。

切った牛たんを味噌床に数時間漬けた後、黒こしょうを振り、バターソテーする感じで焼いてみました。

味はかなり仙台風に近づけましたが、難点は部分によって硬いことです。舌先(写真の左端)の部分は分厚く切るとあまりにも硬いので使えません。

しかし、芯の脂肪が入った部分は心地いい噛み応えで、絶品の味でした。

しばらく新メニューで使っていきます。レギュラーメニューになるかはお客さんの反応次第です。

 

丹波篠山黒豆の枝豆

今の時期だけの旬な食材を紹介します。丹波篠山のロードサイドにて黒豆の枝豆が販売されています。お正月のおせちに使う黒豆の若い状態です。

ドライブがてら京都から亀岡を抜けて、がらがらの国道を走ると目的地に着きます。

おじさんに京都で居酒屋をやっていると自己紹介すると、「お客さんから、たんと貰いや~」と。それだけ自信の逸品ということです。

普通の枝豆とは違い、大粒でほくほくとした滋味深い味が堪能できます。

もうそろそろ販売期間も終了らしいので、お店に出るのも残りわずかです。

 

裏メニュー

人はどうも裏という言葉に魅かれる。裏口、裏街道、裏話、裏金、裏ビデオ、とダーティーでアウトローなイメージがある一方で、建前である表の顔に対する裏の顔はその人の本音、しいては物事の真実を比喩する言葉でもある。

飲食店についても裏メニューという言葉が一般化されているが、これもお客様がお店に対して、メニューに載せられないような超個性的なメニューがあるのでは、店主だけが知っている本当においしい料理があるのでは、という好奇心の表れである。

さて当店でも裏メニューを問われることもたまにあるが、基本的に店に材料があれば、私に技術があれば、適度な余裕があれば、の条件付でご要望に応じるようにしている。もはや裏メニューというより、オーダーメイドメニューである。その一つがこれ。

 

写真ではわかりにくいですが、どんぶりです。下にご飯があるので海鮮丼ということになります。お造りの盛り合わせをご飯に乗せればいいだけなので、お安い御用。タレは多少工夫して作ります。

一方、店主だけが知っているオススメ裏メニューがこれ。

これもどんぶりで、上には豚の角煮の卵とじで豚の角煮丼。カツ丼がおいしいならこれもおいしいはずで、作ってみたらカツ丼より上かも。

カツ丼はどうしてもカツとご飯を別々に食べざるを得ず、これは豚肉がご飯とよく絡んでくれるのでおいしい裏メニューです。

これからもできる範囲で裏メニューを開発していきます。そのうち表メニューより数が多くなったりして。

 

ひがしもの

通年、当店ではマグロは塩釜より生マグロを仕入れているのですが、秋から冬にかけてのこの時期、「三陸塩釜ひがしもの」というブランドもののマグロを扱っています。

これはこの時期に三陸沖の近海で獲れるメバチマグロのうち、鮮度や色艶、脂ののり、サイズなどを目利き人により、選別されたものだけが「ひがしもの」という称号が得られるブランドまぐろです。

このマグロは三陸沖のサンマやイワシを餌としているので、良質の脂をたっぷり蓄えているので、赤身までも脂が広がっています。店にも出している、あの美味しいサンマやイワシを食べているから、このマグロも美味しいのは道理です。

ところでこのブランドマーク、どこかで見覚えがあるかと思っていたら、1年ほど前、ニュース映像で小沢さん?前原さん?が震災復興関連で演説しているバックでこのマークがでかでかと写っていました。塩釜の水産関係では、震災復興のシンボルの1つとして、このブランドを全国展開していくようです。