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カテゴリー別アーカイブ: ひとりごと、妄言

蓄積はあっという間、消化はなかなか

久しぶりの更新ですいません。ここ最近、積もりに積もった身の回りの物事の処理にプライベートな時間を取られる日々です。具体的には、確定申告がらみの積もったデスクワークだったり、買いだめした本だったり、録りだめした映画だったりとあまりにも溜まってしまっているのです。

「チリも積もれば山となる」と言いますが、実際の現代社会では、暴風雪のごとくの勢いでチリが積もってしまい、気が付けば処理し切れないほどの山になってしまい辟易してしてしまうのが実感です。北国の積雪しかり、銀行の不良債権しかり、腹回りの脂肪もそうですね。

中でも録り溜めした映画は中々処理できません。2時間かそこら他の事は一切できないし、夜中の3時ごろに見ようかなと思っても、時間を計算して寝るのは5時以降になるなと考えると、再生ボタンを押す手も躊躇してしまいます。そうやって次第にハードディスクの容量がパンパンになって、泣く泣く消去してしまうはめになります。

だったら最初から録画するなと言われそうですが、そもそも映画の数って昔に比べで多すぎませんか。いや、映画に限らずテレビドラマや本、テレビのチャンネルが多すぎます。どうやってみんなは処理しているのでしょう。適当にランキング上位の作品、ベストセラー、視聴率の良い番組だけを見るのも一つでしょうけど、それでは自分に合った本当の感動作になかなか出会えないような気がします。

実はそんなことは飲食店にも当てはまる訳で、飲食店の数が多すぎるから、ネットでの評判やユーザーのランキングを当てにしてしまう傾向があります。でもそれでは、本当に自分の舌に合った店にはなかなか出会えないんです。ましてや映画に比べて、飲食店は個性の幅も広いですから。もちろん当たり外れがありますけれど、情報に流されずいろいろなお店を試してみてはどうでしょうか。

絶望ノート

最近、ニュースやワイドショーでいじめや体罰の事件が取り沙汰されているが、見ていても、キャスターや専門家の歯切れが悪い。理論的にシステムでいじめをなくそうとすると、かえっていじめの生まれる温床ができることになってしまうし、感情論や経験則をもとに「いじめられる方にも問題がある」なんか言ってしまうと叩かれるのは目に見えているからである。

個人的には、大人がいじめの被害者に対していかに逃げ道―人生の選択肢―を指し示してあげるかではないかと思うんですが、そもそもいじめの定義があいまいで、まわりがそうは思わなくても被害者本人がいじめと感じるといじめになってしまう。アホ、ブス、チビと言われても大人は他愛なく思う程度だが、子供にとっては恥ととらえ、生きてく意欲を失うこととなる。

それにいじめそのものが発覚しにくい性質で、被害者はいじめられることは恥ずかしいことなので、先生や親に言う訳がないし、親に言ったとして、先生や加害者の親に問い詰めても、事なかれ主義の学校側は認めないし、加害者の親もわが子かわいさに取り合ってくれない。目撃者であるクラスメイトもチクれば自分にいじめの矛先が向くので誰も言わない。そうして自殺という最悪の結果ではじめてまわりが大騒ぎするという次第である。

最近読んだ小説で、こうしたいじめをテーマにした小説があるのでおすすめの一冊を紹介します。

歌野晶午の「絶望ノート」です。ネタばれしない程度に内容を申すと、ある日、中2の息子の机の引き出しから、表紙に「絶望」と書かれた日記帳を母親が偶然見つけます。その中身を見て母親は愕然とします。そこには、息子が学校でいじめを受けていることが赤裸々に綴られており、自殺しようとしたがダメだったことや、万引きまでさせられていることなど、日々、いじめを受けて苦しんでいる日常が克明に記されているのです。「まさか自分の息子が学校でいじめを受け、こんなに苦しんでいるとは」日記を盗み見してしまった母親がとった行動とは…

結末へ行くにつれ、だんだん、いじめとは違う別のテーマへと変わっていくのがミソですが、私は子を持つ親ではないのでその気持ちがわかるとまでは言いませんが、子を持つ親にとっては結構ショッキングな内容です。ぜひご一読を。

 

短かった競宴

オリンピックが終わりました。連日、朝の5時頃まで見ていたにも関わらず、何だか見逃した感が強かったのはなぜでしょう。特に陸上競技はほとんど見られませんでした。100m男子はボルトだったけど、100m女子は誰?

オリンピックといえば、普段見られないような競技が見れるのが楽しみですが、テレビでやるのは、日本人がメダルを獲れそうな競技ばっかりで、これをきっかけに競技人口を増やすアピールをしたいマイナーな種目は放送すらさせてもらえず、がっかりでした。

これもそれも、原因はあまたの種目を2週間という短い日程につめこんでいるのが問題です。あまりにも多くの種目を同時並行的に行われるものだから、中継も、取材記者も分散されてしまいます。見ている方も、とても現地に行って応援しに行こうとは思いません。だって他の試合が見れないから。テレビでチャンネルを変えながら見ている方がまだましです。

短い日程の影響をもろに受けているのがサッカーでしょう。中2日の連戦が続くのは無茶で、実際ベスト4以降は男子女子とも消耗戦ばかりで、つまらない内容の試合でした。「自分のスタイルを捨てて、省エネ作戦に徹した」サッカーをした韓国、アメリカが「自分のスタイルのサッカー」をしようとした日本を退けてメダルを手にしました。今後もオリンピックが2週間の日程なら、サッカーはこの開催にはそぐいません。いっそ正式種目から外すか、出場国を8チームぐらいに減らしてやるべきでしょう。

今からでもマイナーな種目を録画中継でやってほしいですね。結果の詳細も知らせれてないので、それなりに楽しめると思うんですが。日本人が出なけりゃ誰も見ないだろういう思い込みは、何だかスポーツ中継をワイドショー化してしまっているようで、勘弁してほしいです。

 

 

 

 

お盆も営業いたします

連日の猛暑です。体力も気力も落ちるこの時期、必要なのは十分な食事と十分な睡眠です。

十分な睡眠を妨害するかのように始まりました、ロンドンオリンピック。まだ開会式もやってないんですけどサッカーは始まってます。じゃあ、あの試合は何の試合?開会式の意味は?カナダやスペインから「あの試合はなかったことにしてくれ」と言われても通りそう。

これから家のテレビにかじりつく人も多いと思いますが、あまりかじりつかれてもこちらとしても困るんで言いますが、今回のオリンピックの決勝時間は日本では深夜なので、それまでは十分な食事を店でとりに来て下さい。

店に来てもオリンピックは放映しませんが、冷房は効いているので、節電の意味でも涼みに来られてはいかがでしょうか。

節電と言えば、今年の関西は非常に厳しいはずだったんですが、こんなに猛暑でも電気予報は連日ニコニコ顔。若狭湾の原発もほとんど止まっているんですけど、今まで何だったんでしょうねえ。

さて今年はお盆も営業致します(14日は定休)。尚、夏季休暇は21日から23日を現在予定しております。

ではお体に気をつけて、この夏を乗り切りましょう。

 

 

お湯のお湯割り

飲食店に限らずモノづくりの現場ではミステイクはつきものですが、大企業の工場ではそういった人為的なミスが起きないよう対策が施されている。作業者の教育はもちろん作業マニュアルの作成、複数の目によるダブルチェック、果てには人間そのものは信用できないからと、機械化による無人オートメーション。

零細な飲食店ではそうはいかない。個人の力量に頼らざるを得ず、しかも飲食店というのは、少量多品種生産、完全オーダーメイド、その上、受注後即仕上げが要求されるのである。無人の機械化なんていうのはどこかの未来社会の夢物語同然である。

そんなことだから、飲食店ではミスは日常茶飯事で、そういうものだと認識しておいて事前に起こりうるミスを想定しておかなくてはならない。だから新潟の居酒屋で起こった洗剤提供の事故も、一升瓶に洗剤を詰め替えた時点でアウトであり、そりゃそんなことしたらそうなるだろうとしか思いません。

よくありがちなのは、塩と砂糖の間違い。なにしろこれを間違えると料理の味に致命的な結果を生むのでこれには気をつけたい。一番いいのは、他の容器に移し替えないこと、置き場所をそれぞれ違う場所にすること。小麦粉と片栗粉も同様です。家庭なんかでも見栄えや使いやすさを優先して、他の容器に入れ替えて2つ揃えて置きたくなりますが、これが間違いの元になります。

分かるように容器に名前を書いたラベルを貼ればいいだろうと思いますが、実はこれが一番怪しい。家庭の食卓でも同じ調味料入れに醤油とソースを入れ、名前も表記したのに間違うという経験はありませんか。間違えないためには違う形の調味料入れにする。それが不恰好で嫌なら、名前を表記する代わりにカラーテープでも貼って色で見分けるようにするといいでしょう。最初は混乱しますが、習慣化されれば絶対に間違わなくなります。つまり理屈に訴えるより、感覚に訴えたほうが間違いは少なくなるのです。

こんなことを言っておきながら、店ではこれまでミスは少なからずあります。致命的なミスならお客さんに謝罪して作り直し、味にほとんど影響ない小さなミスなら自身で反省と。

今までで笑い話にもなる大きなミスと言えば、焼酎のお湯割りでしょう。私がグラスに焼酎を入れたと思い込んで、母がポットのお湯を空のグラスに注ぎ提供したことがありました。つまり、お湯のお湯割り、ただのお湯です。不幸にもそれが当たったお客さんは、グラスを手に持ったとき、「熱っ」と言いました。その一言ではっとしました。通常室温の焼酎に熱湯を注げば、ほどよい熱さになるので、こちらが間違ったのではないかと。

そのお客さんに尋ねました。ひょっとして焼酎入れ忘れたかもしれないと。確認したところその通りでした。ちなみにそのお客さんは、「いつもより熱いな」としか思わなかったそうです。

こんな笑えるミスならともかく、健康を害するようなミスだけは避けたいものです。

 

 

ドミノ倒しの最初の一手

消費税増税法案が衆議院にて可決されました。こと商売をやっている身としては、インパクトの大きい問題です。果たして実際に消費税が上がる数年後は、どんな世の中になっているのでしょう。景気は上がっているのでしょうか。

個人的な事情を抜きにして、今回の大きな問題は、消費税を上げるかどうかという点ではなく、民主党が分裂するかという点でもなく、民主党のマニフェストに書いてないことを国民に断りもなくやった、という一点に尽きると思います。

飲み屋のような公共の場で話す話題として、政治、宗教、野球は3大御法度なんですが、それでも胸にモヤモヤとした憤懣があるので、こうして言いたくもなります。

民主党が政権となった選挙で、これは国民との契約ですと掲げたマニフェスト。書いてある事をやろうとしたけどダメだった、道半ばであるというなら百歩譲れるとしても、やらないと言ったことをやるのは契約違反以外の何物でもありません。あのとき、民主党に一票を投じた人は、消費税を上げることには了承した訳ではなく、マニフェストを読み、政治を変えて欲しいと思って投票したはずです。

こんなことがまかりとおるなら何でもアリです。次の選挙で、立候補者は当選できそうなエサ(マニフェスト)を掲げて当選する。→任期期間中、マニフェストに書いていない政策を行う。→ますます政治不信になる。→投票率は下がる。→組織票で当選できるようになり、特定団体との癒着が増える。アンフェアで金にまみれた古い政治の再来である。

今回の一件は、こうした民主政治崩壊スパイラルというドミノ倒しの最初の一手に思えてなりません。

消費増税に賛成の人は、国の財政再建のためにはやむなしと言いますが、個人的には消費税をいくら上げようと(30%、50%でも)、財政再建に向けて効果的とは思いません。この理由と根拠はまたいつかどこかで。

 

 

 

憂鬱な季節

日中は半袖でも大丈夫なほどに、日増しに暑くなり、これから蒸し暑くなっていく嫌な季節になってきました。毎年、この時期は憂鬱な気持ちになります。

というのも、毎年我が家には、あれが出るんです。

それは、決まって蒸し暑い夜、どこからともなく、足音ひとつ立てず、部屋に現れるのです。昨年は最悪にも、ベッドで寝ているとき、ふと気付くと足元に現れたことから、しばらくは軽い不眠症に陥りました。

我が家にとって、それは平和な日常をかき乱し、恐怖という名の奈落の底へと引き落とす厄介な存在で、毎年悩まされています。

それが現れた場合、手を合わせ、目をつむり、念仏を唱えたとしても、退散してくれる訳にはいかず、いつまでも家のどこかで彷徨い続けるので、落ち着いて眠れません。

すーっと我々の視界から消えるように逃げたとしても、一家総出でそれの居場所を探します。見つけたら、即座に、この世からあの世へと葬り去らなければなりません。

それはへたに刺激させると、無数の触手を動かし、鋭い牙をむき出しにして、我々生身の人間に襲い掛かり、実際に危害を加えるので、扱いには注意が必要です。

この時期に先だって、我が家では、家の周囲に白い粉を撒くという、魔除けのような儀式を行います。これは確かに効果はあるのですが、完璧ではありません。中には、人間の英知を結集させたこの白いバリアーを、あざ笑うかのようにかいくぐり、侵入してくるツワモノがいます。

こうしてパソコンに向かっている今でも、ふっと後ろを振り返ったら、それが私を見つめていた。なんてことも思わず考えてしまいます。

あぁ憂鬱です。我が家には毎年出るんです。それが…

ムカデが…

 

 

外国人客 悪戦苦闘記1

ときどき、近くのゲストハウスでの紹介もあり、外国人観光客が来られます。

毎日接する訳ではないので、英語が耳に慣れなくて、毎回苦労することになってしまいます。

まず第一に英語のメニュー表を用意していないので、たいていはこちらのオススメを3,4品か提供することになります。英語のメニューを作りかけたこともあったんですが、途中で嫌になってしまってそのままです。

海外で外食されたり、国内でも本格フレンチなんかで経験がある方もおられるかと思いますが、あの長ったらしいメニュー名にウンザリしたことはないでしょうか。例えば、ひややっこを正確に英語でメニュー化すると、chilled Tofu with ginger , dipping soy sauceでしょうか。日本語では「冷奴」の2文字で事足ります。漢字文化偉大なり。

ちなみに豆腐はTofuで通用しますし、うどんもUdonで、刺身もSashimiで結構通じます。「長芋の明太子グラタン」や「豚の角煮おかゆソース」なんか英語にしようとすると発狂しそうであり、うまく英語にできたとしても、やたら冗長なメニュー名となり、ミステリアス極まりない料理に写るはずです。

それから日本酒の銘柄を全てローマ字にしてみると違和感ありありです。「Tuki no Katsura」「Hakkaisan」そうでしょ。「Kubota」なんか企業名になってしまいますし。

そういうわけで、飲みもの、料理は口頭で伝えることになり、おすすめの料理を出すにあたって、まず「生の魚が食べられるか」を確認することになります。ほとんどの方が刺身が食べられますし、箸の使い方も上手なんですが、日本人なら誰でもできる、絶妙なバランスで、わさびを適量つけ醤油を適量つけて食べられる方は少ないですね。わさびが多すぎたり、醤油をべっちょりというのが散見されます。

おすすめする料理ですが、「お造り盛り合わせ」の他に「手羽先餃子」「ぶりかまのスモーク」「牛しゃぶサラダ」「揚げ出し豆腐」なんか無難でたいてい満足頂いています。間違っても「馬刺し」はお出ししません。

さて、合い間のフリートークですが、これもたいがいパターン化されていて「どこの国から来たか」「日本へ来て(京都へ来て)どれくらいか」「どこの観光スポットへ行ったか」といったところです。かといってペラペラしゃべれる訳でもなく、文法も無茶苦茶で後になって赤面することも多く、適当な単語をつなげて何とかなるもんです。下手にきれいな英語を予習して対応すると、その後マシンガンのように返ってくるので、「私は少ししかしゃべれませんよ」ぐらいに思わせるのが、下手なりのコツです。

まあ今まで、ベロンベロンに酔っ払って悪態をついたりするような人は皆無なので大いに助かってると思います。今後も良き旅の思い出となるように、京都にいい印象をもてもらうようにお世話したいと思います。

 

もこずキッチン

速水もこみちが気になる。

数あるテレビの料理番組でも異彩を放っているのが、平日早朝にやってる、もこずキッチンである。

彼が実際にレシピを考えているかどうかなんていうのはどうでもいいんですが、その立ち振る舞いが引っかかる。

他の料理番組と見比べるとよくわかるように、作業がいささかオーバーアクションである。塩を振る、肉を裏返す、最後にトッピングをするといった単純作業がいちいち大げさである。

それに他の料理番組の先生は終始背筋を伸ばして料理しているのですが、もこみちくんはやたら前かがみである。ってあの作業台、低すぎないか?背が高すぎるのか、それとも眼が悪いのか?腰を痛めそうで心配である。

まあ、見方によってはワイルドっちゃあ、ワイルドにも見える訳で。かっこいいっちゃあ、かっこいいということで。これからあんな風に料理してみようかな。見てくれる人がいるか知らんけど。

ところで彼はいったい何を目指しているんでしょう?

 

WIN5と所得税

「もし宝くじが当たったら何に使う」っていうのは、酒の席であろうとなかろうと、盛り上がる話のテーマの一つでしょうけど、宝くじの他に、競馬では昨年から5レースの単勝を当てるWIN5という馬券が発売され、これは最高2億円という宝くじ級の配当が売り物です。しかし、もし万が一、2億円が当たったとしても、非課税の宝くじとは異なり、一時所得として税務署に申告しなくてはならない。

こんなことを書いているのは、確定申告のシーズンであるからであって、WIN5が当たったからではなく、ましてや宝くじが当たったからでは決してありません。

ちなみに毎年確定申告の書類作成には、国税庁のホームページにある申告書作成コーナーを使っているんですが、ためしに一時所得の欄に2億円と入力してみると、自動で計算してくれて、納税額が約3600万円という結果が。つまり、もしWIN5で2億円が当たった場合、その2億円を何に使おうと考える前に、まず納税分を残しておかなければならない。

「そんなもの当たっても黙っとけばいいだろう」と思うかもしれないですが、WIN5ってインターネット会員でしか購入することができない馬券で、言い換えると個人を特定できる情報を送っている会員でしか購入できないということで、要するに誰が2億円当てたかがバレバレな訳です。従って黙っているわけにもいかず、キチンと申告した方が無難と言えます。

そう考えると、このWIN5というのは、国の税収対策の一環イベントのようにも思えてくるわけで。まあ1回も当たったことがないので、そんな心配する必要ないんですが、少しはこの確定申告の時期にそんな心配をするほど、高配当を当ててみたいもんです。