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月別アーカイブ: 2012年2月

おからのコロッケ

先日、お店で扱っているお豆腐屋さんで、「おから」をサービスしてもらったので、早速お惣菜の定番「煎りおから」を作ってみました。まずは「おから」を鍋でさらさらになるまで煎り、具材を入れ、だし、調味料を加えて完成。具材にはとりミンチににんじん、枝豆。

出来た煎りおからを見ていると、丸めて衣をつけて揚げたくなる衝動に駆られたので、コロッケにしてみました。

さて、ソースは何にしようか。中はしっかり味がついているので、とんかつソースのようなものだとソースの味が勝ちすぎているので、それをだし汁で薄めてみました。アクセントに好みで練り辛子か。

庶民的、家庭的な食材である「おから」が素敵な一品になりました。早速メニューに載せてみます。

 

船中八策は甘くない!?

最近テレビのニュースで「船中八策」というワードを良く耳にするんですが、これはご存知のように、橋下大阪市長率いる大阪維新の会が国政進出にあたってのマニフェストを坂本竜馬の「船中八策」になぞらえたものである。

もしかすると今年の流行語大賞に選ばれそうな勢いなので、同名の日本酒を扱っている者としてもその勢いに乗っかてみようと思います。

さて、本家の「船中八策」とは、龍馬が「大政奉還」を提案させようと長崎から京都へ向かうため、土佐藩船「夕顔丸」の船上において、革命後の新政体のあり方を説いた八つの策のことで、後の明治政府の綱領「五箇条の御誓文」へとつながるものである。

この「船中八策」を酒名に使ったのが、高知の銘酒、司牡丹酒造である。

淡麗辛口のあっさりとした味わいの中にも純米酒らしい旨みとまろやかさを兼ね備えたおいしいお酒です。一応、「純米超辛口」と銘打っているんですが、飲んだ印象としては、「辛い!」というより「甘くない!」という表現がしっくりします。

そうなんです、「船中八策」って甘くないんです。既存のシステムを改革しようとするには、現行の利権にしがみつく、政治家や官僚やらの猛反発を受け、簡単には行かないんでしょうねえ。そんなことを考えさせられるこの司牡丹「船中八策」、辛口好きの日本酒党はもちろん、日本酒は甘いのでちょっとと言う焼酎党にもおすすめですよ。

 

アニメ「Another」とレッドアイ

仕事柄、見るテレビの時間帯というのは深夜時間帯に限られてくるわけで、BSでアメフトやサッカーなんかはよく見るんですが、この時間帯にはかなりの数のアニメもやってるんです。それもどちらかというと大人向けの。

たいていはあまりの難解な設定のため、またはアニメオタク向けのため、ついていけなくなるものが多いんですが、中でも今、注目して見ているのが「Another」です。これはたまたま原作小説を読んでいてすごく面白かったので期待していたのですが、期待以上のクオリティで毎週録画しながら楽しみに見ています。

そのアニメの中で、第2話だったと思うんですがこんなシーンがありました。主人公の叔母さんである怜子さんが、家でビールをトマトジュースで割って飲んでいました。これってそうあの有名なカクテル「レッドアイ」です。まさに「うつろなる蒼き瞳」に相対するかのような、原作にはなかった演出にうなってしまいました。

さてこの「レッドアイ」、「ブラッディーメアリー」と並んでホラーものにはお似合いのカクテルで、ビールとトマトジュースを半々で割って作ります。トマトジュースの甘味、酸味によって、ビールの苦味が軽減され、なおかつアルコール度数もビールの半分と非常にさっぱりと飲みやすいカクテルです。家庭でも簡単にできるカクテルですので、ぜひお試し下さい。

 

一方、「Another」は現在5話まで終わり、ストーリーも原作(左の写真;表紙が一番怖かったりして)とは微妙に異なる部分もあり、ますます面白くなってきました。

今年の夏ごろに実写版の映画が公開されるそうですが、あの部分はどうするつもりでしょうか?アニメでは今のところなんとか誤魔化せていますが。

 

月の桂 立春朝絞り

母の手術は無事成功しました。店の方は文字通り孤軍奮闘状態で、こんなときに限ってというか週末は満席となり、ハードワークで体がボロボロです。

週末といえば、日曜日に京都市長選挙があり、先日、期日前投票を区役所で済ませたのですが、その投票所の話。専用の用紙に氏名住所やらを記入し、投票所に入室。実際の投票までに5名の職員が受付の仕事をされていた。その5名の方の仕事の役割を以下に記すと、

Aさん;「こちらからどうぞ」と入り口を案内する。
Bさん;投票者(私)から用紙を受け取り、Cさんに手渡す。
Cさん;受け取った用紙を見てパソコンで何やらチェック。用紙をDさんに手渡す。
Dさん;用紙を一旦、投票者(私)に返却する。
Eさん;投票者(私)から用紙を受け取り、実際の投票用紙を私に手渡す。

なんなんだ、このイージーワードを伝言ゲームしているかのようなやりとりは。それぞれボランティアの中学生でもできるような事を5人もかけてやっているとは。しかも投票所はガラガラである。投票箱の前に2,3人鎮座しているのは理解できるけど、受付は3人いや2人で十分である。

税金の無駄使いをどうのこうの言うつもりはないが、こうもまざまざと市民に見せ付けられてるとどうもなあと思ってしまいます。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。

今年も立春を迎え、「月の桂 立春朝絞り」の時期がやってきました。立春の朝出来上がったばかりの新酒をその日のうちにお店に配送されます。

試飲してみましたが、例年と同じように白ワインのような、フレッシュな香りは健在で、生原酒ならではインパクトのあるコクや旨みは年々増しているようです。

数量限定品ですので、お早めに。

寒い夜だから…

寒いですねえ。いや~寒いです。

日本海側の豪雪に比べればへみたいなものだと思いますが、京都も街全体が凍り付いたように寒いです。誰かアイスピックで突っついてほしいくらいです。

こんな日は、鍋をつっついて熱燗を飲んで体の芯から暖まりたいもんです。ですが、鍋と熱燗てあんまり合わないと思いませんか。そうです、日本酒を熱燗にすると、または熱燗向けの日本酒というのは、日本酒の酸味が強調されて、鍋特にポン酢をつけて食べるようなちり鍋や水炊きとは、ポン酢の酸味とがかち合ってしまって合わないように思うんです。

鍋に合うのはあっさりとした冷酒がいいと思います。冷えた白ワインもいいかもしれません。熱々の鍋を食べながら冷酒でリセットする。鍋もお酒もどちらもおいしくいただけるという気がします。しかし鍋でも種類によってはすき焼きのようなこってりとしたものには、熱燗の酸味が合うんです。こちらは赤ワインに合うかも。

このように同じ日本酒でも温度によって味が変化するので、最近のバリエーションが増えた鍋料理それぞれにどんなお酒が合うかいろいろ試してみるのも面白いと思います。

それから、明日から1週間ばかりですが、ウチの看板娘ならぬ、看板ばあばが手術のため、店をお留守になります。料理が遅かったりいろいろ迷惑をかけることがあるかもしれませんがよろしくお願いします。

スモーク オンザコンロ

お客様に好評頂いているメニューの一つに燻製料理があります。現在、ぶりかまのスモーク、スモークベーコン、エビのスモークをメニューに載せているのですが、これらは全て自家製です。今回、これらスモークの様子を簡単に紹介します。

スモークというと木の屑(ウッドチップ)を使うかと思いますが、欠点があります。煙を出し続けるためには、常にコンロの火かなにかで加熱を続けなければなりません。そうするとスモークする食材に火が入りすぎてしまいます。

すぐに食べる場合は問題ないので、店でもオーダーが入ってウッドチップでスモークしてとなると、時間がかかりすぎてしまいます。ある程度スモークの香りをつけておいて、オーダーが入れば簡単に加熱して出来上がりというのが理想です。

そこで写真にあるようなウッドチップを固めたスモークウッドを使います。これなら一旦火が点いて煙を出し始めれば、加熱することなく煙を出し続けてくれます。

これを専用のドラム缶の底におき、網をおいて、あらかじめ塩漬けして乾燥させた食材をのせて1,2時間じっくりと燻していきます。

ウッドチップに比べて煙は少ないですが、火を止めているので、食材には火が入りません。それでもスモークウッドには火が点いているので、熱はいくらか入ります。なので、写真のようになるべく熱源から食材をはならかしています。

スモーク中、煙は結構出ます。悪臭ではないですが、単純に木の燃える臭いです。これらの煙はもちろんダクトを通じて換気扇から戸外へと放出されます。仕込みの頃はちょうど小学生の下校時間なので、下校途中の小学生が換気扇の辺を歩くと、「いいにおい~」だとか「焼き芋のにおい~」とか聞こえてきます。中には「火事や~」と叫ぶ子まで…。たのむから消防には通報しないでくれよと心に祈りつつ…。でも付近に迷惑をかけているのは確かで、この場を借りてお詫びを。

こうして出来たスモークは密閉包装して、オーダーが入れば、グリラーやフライパンで加熱して提供となる次第です。

スーパーで売ってるようなベーコンなどと比べて、スモークの香りが強く、段違いにおいしいので、是非ご賞味を。本来アウトドア料理で、家庭ではなかなか簡単に出来ませんしね。またいろいろな食材にもチャレンジしていきます。